うつ病は、過度なストレスなどが原因で、脳の神経伝達に支障をきたし、脳のはたらきが低下することによっておこります。様々な生活体験がうつ病のきっかけになります。昇進、出産、病気、結婚、家族や友人の死など、ストレスになりやすいこれらの体験と個人の性格や行動様式が相互に関係して、一部の人がうつ病になります。
生活上の大きな変化、時には喜ばしい出来事であっても、本人にはストレスとなることがあります。心身ともに症状が現れる病気です。
何事にも興味がわかず、楽しめない、体がだるい、疲れやすいなどの症状が出ることがあります。
うつ病の治療は、「十分な休養」、「薬物療法」、「精神療法」、「環境調整」が基本です。
うつ病の性質を理解して、早い時期に治療することが大切です。
まず、こころとからだをゆっくり休めて、十分にエネルギーをためることが大切な治療です。
うつ病は病気であって、怠けではありません。積極的な休養を取り、治療に専念できるよう、会社を休む、家事を誰かに手伝ってもらうなどの工夫が必要です。
うつ病治療の最も重要な柱です。「精神科にかかりたくない」、「薬に頼りたくない」と思う人もいるかもしれませんが、薬を適切に使用すれば、高い効果を上げることができます。
主治医とよく話し合い、療養のしかたについてアドバイスをもらったり、悩みを話したりします。
生活のことや現在抱えている悩み、考えなどを医師に話し、気持ちを楽に持てるようにしていきましょう。
家庭や職場の理解を得て、本人が安心して休めるようにするなど、環境への働きかけも大切です。
※北九州市立精神保健福祉センターでは、うつ病で治療中の方のご家族を対象に、「うつ病の家族教室」を実施しています。詳しくは、北九州市立精神保健福祉センターへお尋ねください。